ある日のエロ本

作:名無し

「う……やっぱり、事務所の机の上に忘れたみたいだ。俺としたことが……」 

今日は大事なオーディション……なんだが、エントリー相手や流行情報などの入った資料を 
事務所に忘れてきてしまうという失敗をしてしまった。 
まぁ、幸い気付いたのは事務所を出てすぐだし、今から取りに戻っても充分な時間はあるし、 
オーディションに遅刻するなんて心配は無いのが救いだろうか。 
だが、丁度もう一つ忘れていた事がある。車のガソリンが切れ掛かっていたんだよな。 

そんなわけで、今俺は最寄のスタンドでガソリンを入れている。 
これが終わったら事務所に戻って資料書類を取って来てくれた彼女を乗せ、 
そのままオーディション会場に直行する予定だ。 

「それにしても朝から迂闊だったよな……つい、ビジュアル流行を調べるために遅くまで仕事してて、 
オーディション資料が下の方に埋まっていた事に気がつかないなんて。 
とりあえず彼女には【机の一番下に埋まってる、青い封筒だから】と説明してあるし、 
似たような封筒も無いので間違える事は無いだろう。 
万が一間違えても、俺がその場でしっかり確認すれば良いことだ。 
他に俺の机にあるものといえば、昨日読み漁ったビジュアル系水着資料…… 



待て、何かおかしい。 
俺の中で危険信号が激しく鳴り響き、今から大ピンチがやってくる予感がする。 
だが、その原因だけがハッキリしないというもどかしさ。 
(こういうときは落ち着いて状況を整理だ……項目を連ねていけば何か分かるはず) 
ガソリンがもれないように注意しながら、俺は今日一日の経過を思い出していた。 

ポク ※彼女の水着写真集におけるプランを考えるため、徹夜で資料を漁っていた。 
ポク ※かなり本気だったため、歴代のグラビア雑誌から下品な投稿雑誌まで結構な量を調べた。 
ポク ※ファンの望みそうな売れ線と、俺の個人的趣味をはっきり分けたくて、 
    俺の趣味系エロ本も持ってきた。 

チーン。状況の整理、完了……って、めちゃくちゃヤバイ状況じゃないのか、これ!? 



問題の資料は一番下にある。……つまりは、目的のブツを掘り出す過程で絶対に見つかってしまう。 
繰り返すが、今日は大事なオーディションの日。こんな事で女の子のテンションを下げたりなんかしたら、 
後に待っているのは惨敗+仕事の失敗+女の子の評価激減というトリプルパンチだ。 
下手すると、1週休んでも回復しないかもしれない。 

車の運転に必要な最低限度の容量を確保して、俺の脳はこの状況を乗り切るための 
最善の方法をフルスロットルで考えていた…… 


キャラ:雪歩  ランク:E 

「えっと、うわぁ………かなり散らかってるかも」 
自宅では滅多に見ないこんな光景。彼女の家は規律に厳しく、男が多いといっても 
父親の弟子達はいつも身の回りを綺麗に片付けている。 
TVドラマなどで【散らかっている机】を体現したらこんな感じになるのかも…と考えながら、 
雪歩はプロデューサーに言われた青い封筒を探して机の本をかき分けていく。 
何冊か本をどけると一番下に例の封筒を確認し、彼女は安心する。 
ちゃんと取り出そうと、もう何冊か本をどけた時、問題のものは見つかった。 

「あれ……?これ、何かなぁ……女の人の…ひうっ!?え、え……えぇぇええっ!?」 
一度存在を認識してしまったら、どうしても視界から消せないほど強烈な存在。 
ましてや、普段から男性に免疫のない雪歩にとって、それは充分に過激な内容のものだった。 
「ひゃぁあぁぁ……っと、そうだ!書類、書類……えっと、これで間違いないよね」 

資料書類を大事に抱えながらも、あの本のことが頭から離れない。 
かと言って、彼女の性格上プロデューサーに問い質す事が出来るわけも無い。 
「や、やだ……女の人を、そんな、で……あんな風に……は、はぅはぅぅ……」 
真っ赤になりながら、事務所の廊下を走り抜ける彼女が見た、 
【プロデューサーのお気に入り】とは…… 


1:陵辱大好き!レイプ、痴漢系の本 

2:18歳って書いてあるけどバレバレ!下手すりゃ犯罪のロリ系本 

3:Dカップ以下は認めません!巨乳ダイナマイツな海外風味の本 

4:その他 



「あの……お、おま、おまたせしました……」 
雪歩の、いつもよりさらによそよそしい反応を見るに、これは完璧に見られたと思って良いと思う。 
彼女から封筒を受け取って、資料が間違いない事を確認すると、会場に向けて車を出す。 
しかし隣に座る彼女の表情は硬く、ともすれば怯えているようにも見える……気のせいじゃなく。 

……まぁ、あんなものを見せられて平気でいるような雪歩は、逆にこっちが引くと思うけど。 
ともあれ、こんな状態では受かるオーディションも受かるはずが無い。 
会場までは少し時間もあるし、今のうちに何とかしておこうと彼女に話を振ることにした。 

「えーっと……雪歩、落ち着いて聞いてくれ。俺の机にちょっといかがわしい本があったと思うけど……」 
「……ひうっ!?は、はいっ……わたし、別に何も見てません!」 
繰り返すが、言葉で否定しても見てしまったことは態度でものすごく分かる。 
俺はあくまで冷静に、雪歩を刺激しないように語りかけた。 
「実は、あれは……」 


1:社長の本なんだ。 

2:俺の趣味だけど…… 

3:俺の趣味だから!! 


「あれは、ぶっちゃけ俺の趣味だ!」 
「え、ふえぇぇえっ!?」 

決定的なプロデューサーの一言に、雪歩の思考全てが麻痺する。 
「だからって、趣味と仕事が完全に一致してるわけじゃないぞ。 
人間、大好物だけ食べて生きられるワケじゃないのと同じ理屈だ。つまり……」 

それ以降の言葉はよく雪歩には把握し切れなかった。 
普段誰よりもやさしく、自分を気遣ってくれるプロデューサーの趣味が、 
ああいう陵辱系というショックはそれだけ大きかったから。 
まだ脳裏に焼き付いている映像は鮮明で、すぐさまさっきの本に載っていた内容と、 
自分がプロデューサーの脳内でどう扱われているのかが再生できてしまった…… 



二十畳ほどの大き目の部屋。 
気がつけばその中央にいて、50センチほどの高さの踏み台に立っている雪歩。 
だが、その踏み台には支柱がついていて、その天辺から繋がる鎖が彼女の両腕を拘束し、 
万歳するようなポーズで腕を交差し、わきの下を見せるような体勢になっている。 

「ファンの皆様、お待たせしました……どうぞお入り下さい」 
いつのまにかそこにいたプロデューサーの声。気がつけばいつものスーツ姿に、 
般若の面のようなものを被っていて、顔が見えないようになっている。 
これは一体どう言う事かを聞く前に、ドアが明けられ、20人ほどの男性達が部屋に入ってきた。 



「……ひうっ!?」 
その非日常性に、まずは驚く。全員がプロデューサーと同じく能面なり動物の面などで顔を隠ている。 
しかし、面の奥からは執拗に雪歩を見つめており、何か不気味なまでの情念を感じさせた。 

「本日はわが社の企画にお集まりいただき、誠にありがとうございます……さて、 
皆様もナマで眼前にある彼女を大変お気に召した御様子ですので、早速ルールの説明をさせていただきます」 
(ふぇ……あの、ルールって……それにこの人たち、なんなんですかぁ……) 
雰囲気に圧迫され、言葉にならない疑問を心の中で叫びながら、ちらりとプロデューサーの方を見る。 
彼だけは他の男性達と違って、つとめて冷静に、淡々と状況を語っていた。 

「順番は先日、くじと入札で決めたとおりに行ないます。めいめいお持ちになったナイフなりハサミなりで、 
彼女の服の、お好きな部分をお切り下さい……お値段は1センチ四方100円。つまり、 
10センチ×10センチで一万円となります。なお、1ターンで一度に切れるのは二万円分とさせていただきます。 

「え、え?えぇぇえぇぇっ!?」 
予想もしなかった言葉に、この緊張感でも彼女から大声が上がる。 
頭上の鎖ががちゃりと揺れるが、その声も行動も、男性達を喜ばせる結果にしかなっていない。 

「尚、彼女の衣装ですが……選考の結果、Vo系衣装をお望みの声も多数でしたが、 
やはり一番多かったのは普段着のワンピースでした。布地の総合面積自体は少なめですが、 
その分、彼女の素の魅力をお楽しみいただけることでしょう…… 
そして下着ですが、こちらはプラジャー3倍、パンツが5倍のお値段となります。 
色や形は、後のお楽しみです。皆様の手でご確認下さい」 

どよめきと共に、歓声のような声も聞こえる。 
それぞれが自前のナイフやハサミを取り出し、面の奥から雪歩を見つめる。 
その雰囲気と荒れた息遣いが、冗談ではないことを物語っていた。 


「い、いやぁ……うそ、ですよね……やめて、やめてくださいぃ……」 
「切った後の服は、どうぞお持ちになってください。大切にするなり自慰に使うなり御自由に…… 
しかしながら、撮影や記録の類および、アイドルの身体に傷を付ける行為は禁止です。 
触れることは自由ですが、痣が残るような強さで触ることは御容赦下さい。 
勿論、このイベントに来てくださった皆様は、厳選なチェックを通過してこられたお人ですから、 
そのような事は無いと思いますが……あくまで念のためでございます」 

説明を聞くのももどかしい様子で、男性達が待ち構えている。 
目の奥はギラギラしていて、人の静止が無ければ喰い尽されそうな肉食獣の様相をを思わせる。 
安っぽいTシャツにジーンズのいかにもな格好の人から、スーツの似合う初老の紳士っぽい人まで、 
刃物を構えて開始の合図を待ち望む雰囲気に、雪歩の視界がぐにゃりと歪んだ。 
「それではまず、一番と二番の札をお持ちの方、ごゆっくりお楽しみ下さい」 
プロデューサーの合図と共に、二人の男が雪歩のもとへ歩み寄った。 

「ひっ……あ、あぁ……やだ、や……やめ……っ、ふぁぁ……」 
半分は恐怖で声が裏返り、正確に発音できない。 
なぜなら、彼らの持つ刃物が目前に迫り、一旦その存在感を見せ付けてから、 
スカートの裾へと、ゆっくり獲物を鑑定するように動いていたから。 
少しでもヘンな抵抗をすれば、本気で怪我をする……それが確信できたから。 

しょき、しょきとハサミが布を切り裂く、独特の音が雪歩の身体をさらに強張らせた。 
「あっ……いやぁ……ダメ、ですぅ……服、着れなくなっちゃうっ……あぁっ……」 
目の前で自分の服を切られていくという恐怖と、周りの男達の視線。 
それは、ただ自分が裸に剥かれるという結果だけでなく、彼ら全員の脳内で、 
狂おしいまでに陵辱されるという映像を、雪歩にまでイメージさせるほど強い情念が感じられた。 


ひざ丈のスカートが20センチほど切られ、白い太腿が露出すると周りの参加者から歓声が上がった。 
いざ、ホンモノのアイドルを目の前にすると、衝動が抑えられないためだろうか、 
手が僅かに震えて切り口がひどく荒いものになる。 
しかし、その様子がまた痛々しく、切り裂く本人だけでなく、周りで順番を待ちつつ見ている参加者も、 
一様に股間を硬くして、恥じらう雪歩を恍惚の表情で見つめていた。 

上下一体型のワンピースはその構造から上下に切り分けることが難しく、必然的にスカートの裾から 
だんだん上へと切っていく形になる。 
先に肩や胸の部分に穴を開けるという方法もあるのだが、同じ趣味を持って集まった観客達は、 
誰からとも無く自然と空気を読み、じわりじわりと雪歩を下から脱がしていく事を全員で選択した。 

「ひぃ……やぁっ……そこ、ダメっ……もう、見えちゃう……」 
そろそろ裾は膝上30センチを越え、下から仰ぎ見れば下着を覗けるような長さになってきた。 
参加者達は指定されたラインをきっちり守りながら、かがみ込んで雪歩のショーツを見ようと 
視線を集中させている。 
その視線にはエネルギーがあり、雪歩は触られてもいないのに身体の奥を弄られているような気分になった。 

もはや、正面の角度から眺めてもミニスカートというレベルの話ではなくなっている。 
14番の札を持つ参加者が彼女の正面からスカートにハサミを入れた。 
丁度ボタンの重ねの部分があり、ここを切ると戒めを失った衣服が、次のボタンまでの支えを失い、 
おへそまでが丸見えになってしまう位置である。 
つまりはショーツの股間だけでなく、ほとんどを見られてしまうキーポイントであり、 
物理的にも精神的にも一つの段階が終了する……そんな場所だった。 
「いやぁぁっ……お、お願いしますうぅ……そこ、切っちゃダメ…あ、あぁっ……やぁあ……」 
嫌がる雪歩を前に、男のハサミが止まった。面の奥から彼女の顔をじっと見ている。 



「ひうっ……」 
面の奥にある表情は、正直なところ彼女にはよく分からない。 
しかし、目をそらすと全てが終わってしまいそうな気がして、ただただ見つめ返す事しか出来ない。 
憧れのアイドルが、自分の目の前でこんな表情をしている。 
一見、ファンからすると手の届かないと思われる……貴重なアイドルの裸身。 
それが今、自分の眼前に広がっており、彼女のショーツを丸見えにしてしまう、という 
運命の決定権を握っているという幸福感に、参加者の男は言い知れない程の幸福感を覚えた。 

しかし、事前に説明されたルールには時間的制限項目がある。 
後の参加者のことも考えると、このまま自分だけの幸福感に浸る事は出来なかった。 
歪んだ方向性ではあるが、自分の欲望を満たしてくれた【ありがとう】という感謝の気持ち。 
面の奥からでも、その優しげな表情が雪歩に伝わったのか…… 
もしかすると、止めてくれそうな期待感を彼女が感じ取った。 
一時の安心感に、雪歩の笑顔が見えたその瞬間……14番の参加者のハサミが、前のボタンを…… 
服ごと切り裂いた。 

「きゃっ……あ、あぁっ……やぁ、み、見ないでぇ……ショーツ、見ないでっ……」 
ほんのりと青みがかった白に、上品なレース模様がサイドにあしらわれた下着が露出すると、 
観客全員が歓声を上げながら目を見開き、雪歩の出す恥じらいが充分に引き出す色気に酔いしれた。 

小さいながらも適度に発育した下腹部と股間は、品性の良さを思わせながらも十二分に扇情的で、 
特に性器のふくらみを思わせる部分は、今すぐ触り倒したくなるほどの瑞々しさを感じさせる。 
いやがるようにくねくねと腰を振り、男性達の視線を避けようとするそのしぐさは、 
隠すための役にはまるで立っていないが、アングルを変えることでより魅力的に見え、 
気の早いものはその場で股間を弄り始める人もいたくらいだ。 


「では、この辺で10分間の休憩とさせていただきます。彼女をじっくり眺めるなり、 
【御用】のある方は一時的な退室も許可されます。ちなみに、 
お手洗いは部屋を出て、突き当りを右に曲がった方向にございますのでどうぞ」 

プロデューサーの合図で、一斉に退室する者と部屋に留まって雪歩の身体を嘗め回すように 
眺める者の二つに分かれることになった。 
「あ……あぁ……」 
面の奥が分からないというのは、ある意味幸せでもあったのかもしれない。 
間近でこれだけの男性に半裸を見られていると思えば、まだ芸能界デビューして間もない彼女なら、 
精神的に耐えられなかったかもしれないから。 
それでも、全員が性的な目で雪歩を見ていることには変わりなく、休憩中は身体に触りこそしないが、 
切り取られた服の破片をにぎりしめて祈るような表情をしたり、後ろからショーツに包まれたお尻を 
じっくりと眺められて、気分がいいはずがない。 
消えてしまいたいくらいに恥ずかしいのを必死で堪えているが、これから先は服どころか、 
下着までも剥がされていく恐怖を思えば、休憩時間など束の間の安静でしかなく、 
あっといまに時間が過ぎると、もっとはげしい目をした参加者達が、ふたたび部屋へと戻ってきた。 
「よろしいでしょうか?では、第二部をはじめさせていただきます……」 

目線でいくら合図を送っても、プロデューサーは反応しない。 
声と体型はそうでも、般若の面を取ったら別人がいるような感覚すら覚えるほど冷静に、 
プロデューサーは雪歩に見向きもせず、淡々とイベントを進めるだけだった。 

スカートの重みが無くなった分、今度は少しばかりの面積を残したまま胸を露出させるべく、 
参加者達の刃物が進んでいく。 
参加者達は、与えられた時間いっぱいまで彼女の白く、柔らかい身体を眺め、ふとももやお尻を撫で回し、 
最後に記念とばかりに、好きな部分へと刃物を入れていった。 
特に、順番的に胸を切りたい参加者は多く、入札で高額を出したものが大事な部分を切れるという、 
現実的ながらも完成されたシステムが、多額のお金を社に落としていった。 


「……OKです。ありがとうございました」 
自分に与えられたターンが終わると切った服の面積をチェックされ、代金を払いふたたび観客側へと回る。 
それらを大事そうに箱やポケットにしまう者から、その場で破片を少し切り取り、口に入れる者…… 
性的なバリエーションの種類が、人間という生き物の業の深さをそのまま語っているような光景だった。 
(あぁ……早く、早く終わって欲しいけどっ……どんどん見られちゃうし……ふあぁ…… 
どうしよう……ショーツも、ブラも……あうぅ……) 

袖なしのワンピースは構造的に分かりやすいが故に、切り進む範囲が限られてしまう。 
それでも、参加者達は思い思いの雪歩の痴態を完成させるべく、胸元や腰など、 
性的衝動を感じる部分を切りながら、次の番を考えて器用に形を作っていく。 
子供の頃の砂山崩しを楽しむかのように、最後の瞬間を望みつつも、悦楽の時間を続けるべく、 
ただ正方形に切るのではなく、いかにも乱暴に剥がされたような切り方に変わって行った。 
今や簾のように辛うじて繋がっている布地が、適度に雪歩の下半身を隠しつつ、 
ブラジャーから下はほとんど丸見えとなって、身体のラインを美しく見せている。 

「ぐすっ、ふあぁ……服、こんなにされちゃって……もうお嫁に行けないです……それに、 
お父さんに知れたら、みんな大変なことになっちゃうよぉ……」 
【ひんそーでひんにゅーでちんちくりん】と本人は言うが、なかなかどうしてスタイルは立派であり、 
そこらの一般人では太刀打ちできないほどのウェストの細さを誇りながらも、 
女性らしい部分はしっかり発育しており、バランスの取れたプロポーションはきわめて高いレベルで完成されていた。 
名残惜しそうに、参加者の一人がワンピースの最後の部分を切り落とすと、 
残った布が空気の抵抗を受け、ひらひらと舞うように床に落ちた。 
ルール規定により、襟の部分だけを残してワンピースのすべてを切り刻まれてしまった雪歩の下着姿。 

まだあどけなさの残る年齢ながら、高級シルク下着の光沢が霞むほどに肌は白く輝き、 
ブラとショーツに隠された部分は、そのふくらみから想像するに極上の完成度を誇りながらも、 
まだ男性を知らない初々しさを証明し、朱に染まった頬と恥じらいで泣きそうになっている表情は、 
ともすればこの場で即、男達全員の精を吐き出させてしまうほどに扇情的だった。 


「……次の人から、いよいよ下着に刃物を入れてもらいましょう……落札者の17番の方、どうぞ。 
プロデューサーの声と共に、待ちかねた様子で参加者の一人が立ち上がる。 
高級そうなスーツの男性が握る黒檀のナイフは、その作りだけでかなりのお金持ちを思わせる。 
汗ばんだ手でナイフを握りつつ、雪歩のブラジャーを品定めするように視姦する様は、 
面の奥にどこまではげしい情念を溜めているのであろうか。 

他の参加者一同がうらやみつつも見守る中で、17番の男性はゆっくりと、 
下から包み込むようにブラを触り、雪歩の乳房全体を、重さを計るように片手で包み込んだ。 
「あうっ……あぁ……む、胸……お、お願いですぅ……もう、許してください……」 
首を必死に横に振り、いやいやをする雪歩だが、男性はそのリアクションを楽しむだけだ。 
静かに片方のカップを持ち上げると、向かって右のふくらみに……すなわち、雪歩の心臓の辺りから、 
ゆっくりと、非常にゆっくりと、黒檀の鋭いナイフが布に埋まって行き、繊維組織が離れていく。 
もともと下着というものは、僅かながらも締め付けている部分もあり、 
1箇所の戒めを失えば、その機能は大幅に失われてしまう。 
つまりは、これだけでもう可愛らしい雪歩の乳首が皆の元に晒されると言う事だった。 

「あっ……あぁっ……やぁぁ、見えちゃうっ……ダメ、恥ずか……あ、あぁ!?」 
カップの片方が支えを失い、その反動だけを見ると、小さいながらも綺麗な乳房が 
ブラジャーから零れ落ちたように見えた。 
会場の空気は熱いながらも張りつめて、視線の力だけで焼けてしまいそうなほどに、 
雪歩の乳首を参加者全員が、この瞬間を待っていたかのように見つめていた…… 




(……これはこれで、全裸より欲情するかもしれないな……) 
ブラジャーを切られて乳首が丸見えになり、切り裂かれたワンピースと一緒に見ると、 
歴史的な価値を持つ芸術品を自らの手で傷つけるような、後ろ暗い劣情が沸いてくる。 

もはや衣服と呼べなくなった布切れから、ほんのりと色づいた可愛らしい乳首が顔を覗かせている 
その光景は、天女が俗人の垢にまみれ、色に溺れているが如く妖艶に映った。 
雪歩をはじめ765プロの魅力溢れるアイドル達は、普通の全裸は美しすぎて欲情しにくい。 
このように、中途半端に俗物的なシチュエーションに貶めた方が性的な魅力を引き出す。 
プロデューサーは般若の面の奥で確信したかのように頷いて、そのままじっと雪歩を見つめていた。 

(この表情がオーディションで出せれば、ビジュアル審査員の視線を独り占めできるんだけどなぁ……) 
笑顔だけが武器ではない。プロデューサーはその事をよく知っている。 
本人が望むかどうかは別として、泣いた顔や困った顔までも魅力にしてしまうのがアイドルというものだ。 
そういう意味では事務所内でビジュアルトップを自負する美希や伊織にも、雪歩はひけを取らない。 
無論相手の属性や趣味にもよるが、こういったタイプの女の子が好きな男性は結構な割合を占めている。 

この部屋に入る男性達は特にその傾向が強いらしく、性的刺激をも同時に満たしてしまうほどだった。 
参加者の一人がもう辛抱できないといった様子で股間を弄り始めたが、プロデューサーはそれを制し、 
「お客様……先程もお手洗いでお楽しみになったようですが、これ以上は勿体無いと存じます。 
最後のスペシャルサービスでの歓びが減ってしまいますが、それでもよろしいですか?」 
プロデューサーに言われ、その参加者は一度大きく唸ってから、しぶしぶ股間を擦るのを止めた。 

それでは最後の一枚を……落札者8番の方、ゆっくりと彼女のパンツに刃物を入れてくださいませ」 


下着を切る人間は、くじ引きではなく入札で決められた事が想像できる。 
立ち上がったのは30代くらいでありながら、高そうなスーツにネクタイ姿、 
若くして成功したビジネスマン風の青年であった。 
「あ……あぁ……」 
羞恥に押し潰されそうな雪歩だったが、目の前の人物が入れ替わり、再び自らの大事な部分に 
刃物を突きつけられるという現実を見て、その双眸に恐怖が戻った。 
それと同時に、恐怖か羞恥か分からないが自らが分泌した液体の冷たさを感じ、周りを見る冷静さを取り戻した。 
取り戻したところで状況が好転するわけでは勿論無いのだが。 
「いやぁ……じ、自分で脱ぎますからっ……可愛くて、お気に入りのショーツなのに……」 
「残念だけど、雪歩……ここにいるお客様達は【そういう趣味】で集まったわけじゃないんだ。 
服を剥ぎ取られて、泣きながらも恥じらう雪歩が見たいんだよ……だから、却下」 
「そ、そんなぁっ……あっ……やだ……引っ張らないでっ」 
8番の参加者が、ショーツのサイド部分にあるレース地を摘み、少し引っ張った。 
股間に少し下着が食い込み、秘肉の形がくっきりと浮かび上がり、浮いて空いた隙間からは、 
繊細で控えめな股間の茂みが顔を覗かせている。 
もうすぐ全貌が見えると言う事が分かってはいるのだが、これはこれでチラリズムの極地だった。 
シルクの布地はナイフの力に逆らわず綺麗に二つに分かれ、片方の戒めがはらりと解ける。 
すると、片足を締めるゴムが切れた後は重力に従って布が落ち、滑らかなお尻が半分だけ顔を出した。 
「きゃっ……あぁ……お尻、丸見え……そんなところ、見ないでっ……」 

傍から見ると情けない構図だが、男達は全員がしゃがみ込むような姿勢で雪歩の半裸を下から覗いている。 
記録不可の条件が付いているとはいえ、生のアイドルが、目の前で裸にされていくという状況で、 
ただ黙って定位置で見ているだけという者など、一人としているはずが無かった。 

一呼吸置いて、8番の男がナイフを握り直す。 
もはや、雪歩の身体を隠すのは半分機能を成さなくなったショーツのみであり、 
あと一枚どころか、この一切りでこのイベントはフィナーレとなる。 
参加者達はおろか、いきなり拘束されてこのような状況に来た雪歩でさえも、 
場の空気がおかしくなりそうなほどに熱くなっているのを肌で感じていた。 


「やめて……やめて……くだ…さいっ……ここだけは、見ないでぇっ……」 
そんな必死の願いも、男達にとっては最後の瞬間へのテンションを上げるBGMでしかなかった。 
ゴムの戒めを片方断ち切ると、柔らかなシルクの布地がゆっくりへと分断されてゆき、 
ジジジ、と言う蚊の鳴く様な音が男達の脳内を興奮で埋め尽くした。 

形自体は割とよく見るデザインの純白ショーツだが、女性用であるためサイドの幅は狭い。 
いかにゆっくりと楽しむかのように切り裂こうが、3センチに満たない距離では30秒と持たないため、 
逆サイド……すなわち終点のふちにナイフが辿り着いた時点で、男の刃物はピタリと止まった。 

「……成程。そういう意図でしたか……良いお考えです」 
プロデューサーが頷いた意味を、雪歩はまだよく理解していなかった。 
ナイフは、雪歩の身体から5センチほど浮いた場所で止められており、あとはショーツ自身の 
重みによって自然に切れるのを待つだけの状態であり、それが10秒後か、 
それとも10分後になるのかは見た目にわかりにくい。 

「雪歩……参加者の皆様は、それはもう死ぬほど雪歩のココを見たいわけだ。 
だが、悲しいかなそれはゴールであり、終わりという意味でもある。 
これ以上恥じらいながら服を切り裂かれる雪歩は見ることができないんだ…… 
だからこうして、流れに任せたと言うべきかな……雪歩がはげしく動けば、その分ナイフが 
めり込んでゴムが切れ、パンツが脱げてしまうだろう? 
だから動けずにいるんだよ……自分の手で終わらせるのが名残惜しくて仕方ないけど、 
雪歩自身が終わりの時を決めるなら、と思ったんだろうな」 
「ふ、ふえぇ……でで、でもっ……終わらせたら見えちゃういますぅ……」 
「なら、なるべくじっとしていた方がいいかもな。でも、放っておいてもいずれは切れると思うぞ」 
「〜っ……」 

(あぁっ、ダメぇ……何をどうしても私の恥ずかしいトコ、見られちゃうっ……) 
参加者達の視点がショーツとナイフの接点に……そして自分の大事な場所に集中しているのが、空気で分かる。 
そんな状態で彼女の心が平静を保てるわけも無く、小刻みに震えてはミリ単位でナイフが進んでいく。 
呼吸と狼狽がリズムとなって雪歩のストリップショーを演出する中、 
参加者達は全員が雪歩を凝視しながらも自然に股間を弄り始めていた。 



(はうっ……なに、これぇ……ヘンな、におい……) 
二十人近い男達の出す臭気と荒い息遣いが、雪歩の正常な感覚を奪っていく。 
はじめて感じる異性の精臭に、正常な人間の雌として、子宮の奥が反応していた。 
(や、やだ……わたし、今……えっちな事考えてる……?どうして……) 

生物としての反応に戸惑いながらも、性器自体は収縮して本人の意思と無関係に動く。 
ぶるりと打ち震えた下半身が、わずか数ミリではあるが左右に動いた。 

そして、ぷつりとかすかな音が聞こえたかと思った次の瞬間。 

「………」 
参加者達が生唾を飲み込む音と共に、雪歩の最後の一枚であるショーツが、 
はらりと音も立てずに床へと舞い落ちた。 


「……」 
「………」 
集中のあまり、その光景はスローモーションで映っていたかもしれない。 
二箇所の戒めを失ったショーツは、まず重力に従ってお尻の部分が身体から剥がれ、 
サイドおよび下腹部を隠すフロント部分は一度、恥丘と性器を覆い隠したのだが、 
先程剥がれたショーツの片方に引っ張られ、滑り落ちるように小陰唇をすり抜け、床へと落ちた。 

カメラ等、撮影または記録媒体を厳しいチェックによって禁じられた空間。 
それだけに、参加者達の【記憶】にかける執念は凄まじかった。 
どよめきすらも最小限に抑えられ、ただただ、はじめて顔を出した雪歩の一番恥ずかしい場所を凝視している。 

恥毛も年齢の割には随分薄く、陰部の色付きも肌と変わらないくらいに可愛らしい。 
アイドルというイメージもあり、参加者達は一般的に見る女性の秘部よりは美しいはずと期待もしていただろう。 
果たして結果はその通りであり、雪歩の無垢なイメージ通り…… 
いや、それ以上の場所であった事に皆が感動して、しばし時は止まっていた。 
ただし、一人を除いて。 

雪歩本人はどよめきや歓声で参加者達のテンションを推し量っていたが、今回ばかりは違う。 
さっきまでお尻に食い込むショーツのゴムが……性格にはゴムの感触が、無くなった。 
加えて、股間に冷たい風を感じる事で最後の一枚が剥がれ落ちた事を感じ取った。 

「あ……ぁ……ファンの皆さん……ダメぇ……見ないで……見ないでっ!!いやぁん…」 
堰を切ったように激しく動く雪歩を前に、プロデューサーが一歩前へ出た。 


「……さて、雪歩の裸をお楽しみいただきましたが、皆様に少しでも喜んでいただけるよう、 
少しばかりの演出を用意させていただきました。 
先程皆様がお切りになった彼女の服に、実は当たりを仕込んであります。 
上から三つ目の裏ボタンにあった、小さな金色のメダルをお持ちの方は挙手をお願いします。 

皆、このイベントは知らされていなかった様子で、いそいそと自分が切った服の破片を調べている。 
その中の一人……お金持ちとは程遠い、純粋に雪歩のファンとして身銭のほとんどを払ったであろう男が、 
面の奥からはやる気持ちを抑えきれないと言った様子で、高々と金色の裏ボタンを掲げた。 
「おめでとうございます。貴方様には最後に、 
充分に彼女を気持ち良くする下拵えをしていただきましょう……これをどうぞ」 

そういって、当選者の男に手渡されたのは、女性に使う銀色の卵型ローターであり、 
スイッチを入れると軽く振動するタイプの、ごくありふれた道具だった。 
が、このような大人の玩具など見たこともない雪歩にとっては充分にワケの分からない未知の道具であり、 
恐怖の対象でもあった。 

「い、いやぁ……な、何なんですかそれっ……わたし、まだ何かされちゃうんですかぁ……」 
首を横に振りつつ身体をよじる雪歩だが、両腕が拘束されている以上その動作は男達の嗜虐芯をそそる物でしかない。 
「よく見えるように、少しポーズを変えていただく必要がありますね……銀の裏ボタンをお持ちの方が、 
後2名いらっしゃると思いますが……お手数ですが、彼女の両足を抱えて拡げて下さいます様、お願いします」 
「ふぇ……や、やだ、そんな……脚、拡げるなんてっ……」 
男達には願ってもない役得だったらしく、雪歩の前に歩み出た男二人は、阿吽の呼吸で右と左の担当を決め、 
両腕でしっかりと感触を楽しむように雪歩の脚をそれぞれ抱え上げ、股間が丸見えになるよう、拡げて見せた。 
ダンスレッスンを繰り返し行なっている彼女の身体は柔らかく、目一杯広げられた下半身からは、 
下腹部から恥丘、大陰唇から会陰までのふくらみが実に艶かしくもはっきりと見えていた。 
「だ、ダメぇぇえっ……そんな格好、はしたないっ……お願い、許して……これ以上見ないでぇ……」 

雪歩の哀願に反して、男達の視線は吸い込まれるように彼女の大事な部分へと集中している。 
遺伝子レベルで刷り込まれたその形と、類稀なる容姿を持つ顔とスタイルが同時に拝めるこの状況で、 
性的に何も感じないほうが人間の牡としてどうかしているだろう。 
ほんの1メートルほど向こうに、憧れのアイドルが大事な部分を丸見えにして脚を拡げさせられている。 
そんな光景を見られるというのが幸せかどうかは人による。しかし、普通はどんなに逆立ちしても 
見られないものであり、希少性の高さだけは誰もが心の奥底で認識していた。 

金色のボタンを持つ男がローターのスイッチを入れた瞬間、周囲のざわめきが一斉に引いた。 
おそらくはそこから洩れる雪歩の嬌声を漏らさず聞き取る事に集中するためであろう。 
事実、低く唸りを挙げるモーター音に対して雪歩の引きつった恐怖交じりの声はこの上なくか細く、 
同時に男性の嗜虐芯を強く刺激するものだった。 


「ひ……ひゃうっ!?」 
小刻みに振動するローターが雪歩の大事な部分に当たり、わずかに沈み込む。 
視覚のみでも股間の柔らかさが充分に感じられ、参加者達は一斉に息を飲んだ。 
「ふぁ……っ、あうぅ……はぁっ、んっ……」 
恐怖心と闘いながらも肉体的反射には抗い難いらしく、雪歩は額に大粒の汗を浮かべながら、 
紅潮する顔を左右に振り、必死で上がってくる快楽に耐えようとしていた。 
金のボタンを当てた男はあまり女性の身体を熟知している様子ではなかったが、 
たどたどしいながらも懸命に雪歩の股間全体をローターで弄繰り回している。 
そのもどかしさが、参加者達にはかえってたまらなく心地良かった。 
長く弄っているうちにローターが雪歩の一番敏感な部分を捉えたらしく、今までと一段違う反応で、 
「い……あっっ!?」 
と、背筋を逸らして高い声を上げると、じわりと秘裂の割れ目から染みが溢れてきた。 
「な、何……これ?わたしのからだ、一体どうなって……あっつ、ひゃあうっ……」 

有効打が決まったと見えた男は、畳み掛けるように繰り返し雪歩の一番感じる部分を刺激する。 
「あ、あっ……きゃうっ!ふぁ……お、お願いです、それ以上、され……ゆ、許してっ……」 
染みが沸き続けると当時に、粘液が溢れてローターの音を少し変えていく。 
雪歩が本気で感じ始めたことで、性的な魅力がさらに加わって男達を酔わせていた。 
彼女の快楽がどんどん上がっていく事に同調して、男達の興奮も増加する。 
クリトリスおよびその周辺を徹底的に責められることによって、雪歩の中にある 
絶頂への本丸が今、まさに落ちようとしていた。 

耳の穴を無理に拡げて、神経を集中させていなければ聞き取れないほどのものではあるが、 
くにゅ、くにゅと言う擬音が室内に興り、雪歩の表情と併せてとんでもなく淫靡な事象となる。 
熱心なファンなら、彼女の乱れた息遣いにすら射精感を覚えるであろう。 
それほどまでに、雪歩の感覚は敏感になっていき、絶頂の一歩手前にいることが分かる。 
不規則にぐにぐにと押し付けられるローターからは、そろそろ雫ができそうなほどに染み出した 
液体が、彼女の身体を超えてその金属製の物体へと移りつつあった。 

「ひゃうっ、うっ……あっ、あはっ……ぁっ、ひうっ、あんっ……」 
言葉よりも悲鳴の割合が高くなってからというもの、雪歩は男達に向かって哀願するのをやめた。 
それよりは快楽に耐えて、少しでも男達の劣情を抑えたかったのだが、そんな行為も焼け石に水だ。 
刺激によって充血し、包皮の下からでもはっきりと存在が分かるほどに硬くなったクリトリスが、 
余計にローターの刺激を受けて雪歩の脳髄に快感の電気信号をを送り込む。 
気持ちよさを抑えようとすればするほど、力を込めた眉と口元が恥じらいの表情を一層強調し、 
男達の股間をガチガチに硬くしていた。 


青年の眼前では彼女が呼吸すると共に股間もわずかに上下し、その秘肉を動かしている。 
(あっ……あたま……ぽわぽわして……あそこ、ヘン、ですぅ……きゃうぅっ!?) 

露になった雪歩の大事な部分が刺激と共に戦慄くその光景に、 
場内全ての男達が酔いしれながら自らの股間を擦り続けていた。 
プロデューサーから前もって教えられていた【最後のスペシャルサービル】のためである。 

「では、皆様……もうお分かりでしょうがこれが最後のサービスとなります。 
我が社期待の新人アイドル、萩原雪歩の達する姿を肴に、思いのたけを好きなだけ 
彼女にかけていただきます。口内および性器内は禁止ですが、それ以外なら 
顔でも胸でもお好きな場所へお好きなだけどうぞ」 
(え……えぇえっ!?なに、それ……男の人たちが、わたしに、かけるって……) 
まだ見ぬ出来事について考えるも、股間に当たるローターがそれをさせてくれない。 
執拗にクリトリスを刺激され、絶頂まであと少しというところまで高まってきた感覚が、 
丁度良い感じでプロデューサーと男達の存在感を消し去っていった。 

「はぁっ……んっ、くぅ……んっ……ひうっ…やっ、きゃうぅっ……」 
いつの間にか喘ぎ声を抑えようとする感覚も無くなり、雪歩の声が室内に響くようになってくる。 
それは参加者達が一番聴きたかった声であり、日頃の様々な情念を余すところ無く吐き出すために 
最高の呼び水となりうる声だった。 
「ふぁぅつ……いやぁ……許し…あっ、はぁっ!?……うぅっ……」 

ローターが一層強く押し付けられ、圧迫されたクリトリスがわずかに横へ滑り込んだと同時に、 
まだ味わった事の無い感覚と共に雪歩は絶頂へと上り詰めた。 

「ひあっ、あ、あっ……あぁあぁぁぅっ!!」 
雪歩の尿道から透明な液体が噴き出した直後、 
この瞬間を待ち焦がれた参加者達が、雪歩への情欲を一斉に射ち出した。 
(あっ……やぁっ……なに、これっ……べとべとして、ヘンなにおい…) 

純粋無垢な白い花を自らの手で汚す歓び。 
会場内の男性一同は、その対価に決して劣らぬ快楽を心に刻み込み、 
雪歩のためのスペシャルイベントは幕を閉じた。 

「全部で580万円、か……Eランクアイドルが一日ではあり得ない収入だね。 
ヌード写真集やVシネと違って記録が残らないからイメージも下がりにくいし、 
処女を失うわけでもない。 
このお金で事務所は生き残れるんだ。ありがとう。雪歩……」 

股間にじんわりと残る熱さを感じながら、何かタイヘンな事が終わったという安堵感を抱えて、 
多数の男性の液体にまみれた雪歩の意識は闇に落ちていった…… 



■ 


「戻って来ーい、雪歩ー!」 
「ぁ………いやぁ……服、だめ……見えちゃうっ……」 

寝ているわけじゃない。起きながら意識を穴の中に飛ばしているという雪歩特有のアクションだ。 
こうなったら生半可な事では反応しないから、車の運転に集中するために少しばかりほうっておいたが…… 
時折聞こえる言葉から察するに、あの本の中でもかなり特殊なページを読んだな。 

グラビアページの数枚は覚悟していたが、察するに読者投稿欄の【俺的理想陵辱】コーナーまで読まれたっぽい。 
戻ってくるのが遅いと思ったら、意外に読んでたのかもしれない。 
また濃いコーナーを見たな。よりによってそこかよ、という目立たないところを!! 
……まぁ、それは置いといて。雪歩があの本から妙な誤解を受けたのは間違いない。 
俺の趣味なのは否定しないが、別に雪歩にそんな事をしたい訳じゃないんだけどな…… 

「あ……あれ?ここ……あれ?」 
「お帰り。今日は長かったね……600メートルは掘ったかもな。ちなみにもうTV局だよ」 
「ひうっ!?」 

様子を見るために差し出した俺の手を見て、雪歩は怯えながら後ずさり、 
「ゆ、許してくださいっ……わたしもうレッスン辛いって言いませんから、もっと頑張りますから! 
いくらファンサービスでもショーツまで切られちゃうなんて、ダメですぅっ!?」 

……適当に路肩に止めてでも、途中で穴掘りを止めさせるべきだったかもなぁ…… 
どうやら彼女の脳内で、あのエロ本のいちコーナーが完全再現されているらしく、 
ファンの前で服を切られていくシチュエーションに自分を当てはめているんだろう。 

…………ちょっと見たいかも。じゃなくて! 
俺とて社会の中で生きるいちプロデューサーだ。妄想と仕事の分別くらいはついている。 
今大切なのは、半分錯乱している雪歩をどうするかなんだが、 
彼女を落ち着かせるために俺が取った行動は…… 

【画面をタッチしてください】 


■ 

乾いた音が響きわたると同時に、雪歩は意識を完全に取り戻した。 

「……うーん、今のは効いたね。気合の入った一発だった……どう?目が覚めた?」 
「あれ……わたし、プロデューサーになんて事を…ごごごご、ごめんなさいっ!大丈夫ですか……」 

大丈夫とは言いがたいが、ショック療法とはいえ穴から出てくれたんだから良しとするさ。 
「大丈夫だよ。……それに、ちゃんとイヤだって意思表示してくれたからね。 
それより、目を覚まして欲しかったとはいえ、セクハラまがいの事をしてしまってすまない…… 
さっきも良いかけたけど、俺はこんな人間なんだ」 

「……」 
「もう少し説明させてもらうけど、俺を含めて女の子を泣かせたりとか酷い眼に逢わせたりして、 
性的興奮を得る男ってのは少なくない。……でも、それは一人でする○×△の話でね…… 
そこに相手がいた場合、絶対に女の子を泣かせるような事はしないものだよ。 
普段の主食と、大好物は別って話はさっきしたと思うけど」 

「うーっ……よくわかりません……プロデューサーは結局、わたしを虐めたりとか泣かしたりとか、 
したいんでしょうか……」 
「したいけどしたくない……って、これじゃ答えになって無いよな、ごめん、雪歩。 
でも、これだけは覚えていて欲しい。人を虐めたり泣かしたりするのは、 
必ずしも嫌いだったりうっとおしかったりでするわけじゃない。 
むしろ大好きだからするんだ。特に可愛い女の子に対しては」 

「ふぇ……そ、そう……なんですか?」 
「そうなんだ!……よく考えてみてくれ、雪歩には仮にも5桁以上のファンがついているだろう。 
雪歩が本当に鈍くさかったりダメダメな娘だったら、そんな娘のCDや写真集を買うと思う?」 
「……そ、それは……」 

「泣いたり困ったりした顔も可愛い……それは雪歩の最大の武器になるし、 
美希や伊織が絶対に適わない魅力でもあるんだ。 
そんな魅力の一部を表現したくて、あんな本も持ってきたわけなんだけど…… 
それでも、雪歩が本気でイヤなら絶対にしないよ。 
俺や一部のファン達は、雪歩の可愛さのためにちょっとだけ困らせたいわけであって、 
本気で悲しむような事は絶対にしない……いや、出来ないんだ」 

「なんだか……難しいお話ですぅ……」 
「そうかもな。でも、虐めたり困らせたりは、必ずしも憎しみだけから生まれるもんじゃないんだ。 
雪歩は昔から虐められることが多かったかもしれないけど…… 
俺が予想するに、みんな雪歩が可愛くてしかたないからちょっかい出してたんだと思うぞ。 
まぁ、子供なんて加減を知らないから、やりすぎて本気で悲しませちゃったりして……」 

不思議そうに考え込んでいる様子を見ると、思い当たるふしがあるんだろうな。 
今まで、自分が嫌われているから虐められると思っていたんだろうが、それは多分違う。 
殺すまで虐めるのが好きなヤツなんて極少数だし、俺はそんな趣味のやつとは関係を持ちたくない。 



「だから、雪歩……褒められたもんじゃないが、そんな特殊な趣味を持つファンも、 
イヤじゃなければ受け入れて欲しい……勿論、程度の差はあるから、やりすぎな事をする奴は、 
全力で拒否すればいい。さっきの一撃みたいにね」 
「あぁあっ!?そ、そうでしたっ……プロデューサー、痛かったですよね。 
わたし、なんて事を……本当に大丈夫でした?」 

ココまで派手に心配されると、かえってこちらが申し訳ない気分になる。 
アイドルのおしりを触っておいて平手の一発で済むなら俺は一日三度は触ってるぞ。 
ともあれ、エロ本の誤解も解けたようだし一安心だ。 
目の前に聳え立つビルに入り、ファンを増やすためにオーディションに向かわなくては。 

「あ、あのぅ……プロデューサー」 
「おう、どうした……トイレか?」 

「違いますっ……あ、あの……その……さっき、わたしの困った顔とか、大好きって……」 

うお。そういえばどさくさに紛れてそんな事言ったっけ俺。 
雪歩への気持ちがついポロリと出てしまったが、しっかり聞かれていたっぽい。 
まぁ、嘘じゃないどころかあの顔だけでどんぶり飯4杯行けるほどに大好きなんだが。 

「あー……まぁ、好きだ、な……うん。すごく好きだ」 
「ひゃうぅ……」 
聞いた途端、瞬間湯沸かし器のように雪歩の顔が真っ赤に染まる。 
彼女はそのまましばらく天を仰いでぶつぶつと何かをつぶやいたかと思うと、 
オーディション準備のために着替えを持って控え室へと入っていった。 



■ 


そして結果はというと……惜しくも不合格。 
俺が直前に紛らわしいことを言ったせいだろうな……オーディションの最中に、 
ヘンに焦ったり困ったりで……表情にばらつきがありすぎた。 
歌やダンスも今ひとつだったし、今回の不合格は良い意味で納得できた。 

テンションの管理……つまるところ女心を見極めるのは本当に難しい。 
ただ、今回ひとつ変わったのは、不合格の雪歩が穴に埋まらなかったこと。 
むしろ、前向きにアピールの失敗を反省して、積極的に次に生かそうとしていた。 
彼女の中で、何か思うところがあったんだろうか? 

……不合格の報告は多少凹むが、それでも俺の趣味的エロ本を見られて、 
この程度で済んだことの方が喜ばしいことかもしれない。 
レッスンを積んで、また来週から出直しだな。 


〜ノーマルコミュニケーション〜 





■おまけ。 


「もしも〜し、プロデューサーちゃん♪今回は残念だったわね」 
「あ……山崎審査員。どうもお疲れ様です」 

「うふふ……アナタもお疲れ様。アイドルもそうだけど、見守るだけのプロデューサーって、 
アイドル以上に神経使うかもね。はいこれ、今日の結果と点数表」 
「あ、いつもすみません……それにしても、今日はどうして直接俺に? 
いつもはFAXで事務所に……って、うおっ!?何だこの点数!!」 

☆の数でこそ負けだが、ビジュアルで稼いだ星のスコアがダントツだ。 
はっきり言ってオーディションのルール上、ダントツの一位はあまり喜ばしい事ではない。 
その点数を他に回せば勝てたかもしれないのだから、戦略ミスに他ならない。 
ただ…… 

「あれ?俺……第三節はビジュアルアピール少なかったはずだけど」 
「そうね……その節では彼女のアピールはたった一回。何かを思い出すような表情してたけど、 
あの顔、シビれちゃったわぁ〜♪女優の道を勧めてもいいと思ったくらいよ」 

確かに。あの一回のみのアピールでこんな点数はどうかしている。 
前半戦は色々な表情にチャレンジして失敗したのか、☆の獲得はゼロなのに。 

「今回は残念だったけど、アタシはあの娘のビジュアルには期待してるのよ。 
どんなレッスンをしてるか気になるけど、次回も頑張ってネ。 
……スキャンダルでクビにならない程度にだけど♪」 

どうやら俺達のやりとりをしっかり見抜かれていたらしく、やたらと気恥ずかしい。 
だが、第三節のあのアピールといえば……そうだ、あの表情をした時だ。 
俺のほうを見つめて、ちょっと困ったような、でも嬉しそうな…… 
雪歩はあの時何を思い、どんな事を考えていたのだろうか? 


おしまい。 







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