雪歩と女P

作:名無し

私はほっとしていた。 
実際に女性のプロデューサーというのは珍しいと思った。それだけに貴重で男性に恐怖感のある私にとっては嬉しい事だった。 
ただ、女性とは言ってもカッコ良さと綺麗さを兼ね備えた人だった。
真が大きくなったらこんな風になるのかな?なんて思ったりもした。 
年は確か26歳だったかな?年の事は聞かないでっていっつも冗談交じりに言って一度きり聞いた事がなかった。 
「おはようございます。」 
「ん?おはよう雪歩。」 
元気そうで何より何より。あたしはにっこり笑いながら挨拶した。あたしが雪歩をプロデュースしてから早半年。
それなりに知名度も上がって順風満帆。 
言う事も良く聞いてくれるし本当に良い子だ。
可愛い中にも内に秘めた情熱があるのに気が付くまでに少し掛かったけど、それはそれで雪歩の大きな魅力だと思った。 
「今日は結構大きい所の大事なオーディションだからね。」 
「は、はい・・・。す、凄く緊張します。」 
プロデューサーの言葉に、思わず私は固くなってしまう。
そう、今日はメジャーな音楽番組に出れるかどうかの大きなオーディション。それだけに、緊張せずには居られない。 
「あー・・・。」 
あたしは失敗したと思った。軽いつもりで言ったんだけど、ガチガチになっちゃってる・・・。
どうしたもんかな・・・。思わず言葉が続かずに苦笑いしていた。 
「プ、プロデューサー?」 
私はいつもの頼りがいのあるプロデューサーが苦笑いしているのを見て心細くなった。こんなんじゃ、私・・・私・・・。 
「ゆ、雪歩!?」 
時々あるのは分かっていたけれど、まさかここで涙を浮かべ始めるとは思わなかった。このままじゃ不味いっ! 
「雪歩、とりあえずあっちに行こう。」 
オーディションまで時間が殆どなかったが、このままの状態で行っても上手く行く筈がない。
そう思ったあたしは人気のない所に雪歩を連れ出した。 
「プロデューサー・・・私・・・私・・・うぅッ・・・ひくっ・・・。」 
私は堪え切れずに泣き出した。
駄目だって分かっているんだけど、プロデューサーを困らせてしまうんだけど、分かっているんだけど止められない・・・。  

「雪歩、落ち着こう。このままじゃ、行かせられない。いや、これなら受けないで帰った方が良い。」 
「えっ!で、でも・・・。」 
優しく微笑みながら言う言葉に私は驚いて泣き顔のままプロデューサーを見た。 
「このまま受けても受かりやしない。無様に散らせる位なら、次の機会を待つよ。あたしは大丈夫。
社長から少しお小言貰う位だしね。折角ここまで上手くやってきたんだから、雪歩の芸暦に傷を付けたくないしね。」 
あたしは正直に言った。まあ、高木社長のお小言は耳にたこが出来る位聞いてるし、一回聞くのが増えた所でどうって事ない。
それだけ言われてるあたしにも問題あるんだろうけど。 
「プロデューサー・・・。」 
私はプロデューサーの言葉に琴線を弾かれた気がした。
私がここでへこたれたら逆にプロデューサーに迷惑を掛けてしまう・・・。
そんなのは嫌!私の奥底にある熱いものが込み上げて来る。 
「私・・・行きます。」 
雪歩はまだ泣き顔だったがしっかりとした言葉とその瞳に固い決心が見て取れた。
あたしは軽く雪歩の頭を撫でてからハンカチで雪歩の涙を拭った。 
「行っといで。あたしはちゃんと見ててあげるから。」 
そう言って、軽く肩を叩いた。 
「は、はいっ。」 
いつものワンテンポ遅れた返事だったが、そのままあたしに背を向けて会場へ戻って行った。
ホント、良い子だよね。手間かからな過ぎ。 
あたしは給料泥棒かもしれないね。
ちょっと舌をペロッとだしてから、気を取り直して、スーツの襟を正してから雪歩が先に行ってる会場へと歩いて行った。 
合格枠は2人・・・。今日の雪歩の出来は良かった。でも1抜けは分かってる。
だから、せめてもう一人に名前が上がって欲しい・・・。あたしは内心ドキドキしながらも発表を待った。
雪歩の方は目を瞑って祈るように横で待っていた。 
「雪歩、大丈夫だよ。」 
「プロデューサー・・・。」 
私は緊張で少し震えながらプロデューサーを見た。プロデューサーはニコッと笑ってくれる。
私はそれだけで随分と楽になる。私にとってこのニコッと笑ってくれる顔が何度窮地を救ってくれたか分からない。 
あたしは、雪歩が落ち着いた様子なので片手を繋いで、更に落ち着かせようとした。
雪歩の手は緊張でしっとりとしていた。よっぽど緊張してたのね。あたしは、少し強めに雪歩の手を握った。  

「それじゃあ発表だ!」 
それまでざわついていた会場が一気に静まり返る。 
「まず一人目はNO.1の水瀬伊織。」 
やっぱりそうか・・・。あたしの予想通りだった。同じ事務所とはいえあの実力は悔しいけど認めざるを得ない。
雪歩はあたしの片手に両手でしがみついて頭を擦り付けて祈っている。 
「まあ、当然よね。にひひっ♪」 
ったく、憎ったらしいわね。あのオデコ・・・。あたしはそう思いながらも再び残る一人の発表を待った。
雪歩は待つって言うか・・・大丈夫かな? 
「残る一人は・・・。NO.9の萩原雪歩だ。他はさっさと帰った、帰った。」 
雪歩は驚いて私の顔をまじまじと見る。 
「どうしたの?雪歩?」 
「あ、あの。私合格なんですよね?」 
私は嬉しいのと夢を見ているようで思わずプロデューサーに聞いてしまった。 
「あははっ。そうだよ。夢じゃないから。グッジョブ!」 
あたしはいつも言ってる言葉と一緒に、親指を立てて雪歩にニコッと笑いかけた。 
「あ・・・ははっ。ぐっじょぶですぅ。」 
ちょっと照れ臭くなりながら私はプロデューサーの真似をした。  

「あーあー、やだやだ。同じ事務所で、こんな泣き虫と男女プロデューサーと一緒に仕事なんて。」 
いつの間にか近付いて来ていた伊織が目を細めながら呆れた口調で言う。 
「なっ!・・・」 
「何て事いうの伊織っ!」 
えっ!?あたしは驚いた。先に食って掛かろうとしたら雪歩が先に食って掛かってる!? 
「聞こえなかったの泣き虫?後はそっちが男女だって言ってんのよ!」 
その辺は流石は伊織と言った所だろう。後ろの慌てているプロデューサーを無視して雪歩に逆に食って掛かる。
いつもならここで引くっていうか負けちゃうんだけど・・・。あたしは心配しながら展開を見守っていた。 
「私の事をどう言っても良いけど、プロデューサーを男女だなんて許せないっ!!!」 
私の本音だった。私をここまで育ててくれたプロデューサーを悪く言うなんて許せない。
プロデューサーは人一倍、外見に気を使ってお化粧だって色々教えてくれて・・・。あんたに何が分かるのよっ!!! 
「・・・。はぁ?あんた目は大丈夫?」 
伊織は雪歩の意外な反撃に一瞬怯んだが、容赦なく嫌味を言い返す。 
「・・・。」 
それを聞いて雪歩は無言になるが、言い負かされたというのではなく肩がプルプルと震えていた。 
あっちゃー。これは不味いかな・・・。あたしはそう思ったから、雪歩と伊織の間に入った。  

「何よ、今度は泣き虫に変わってアンタが相手?」 
伊織は余裕の表情で言う。 
「黙れ!デコお嬢がっ!」 
「なっ、なっ、なんですってーーー!!!」 
あたしの一言に伊織はおでこまで真っ赤にして怒る。ふふふ、可愛いもんね。これで形勢逆転だ。
あたしは内心でニヤリとしていた。 
「さっきまでの余裕は何処言ったのかな〜?番組の打ち合わせしたくて後ろの彼とスタッフが待ってるみたいだけど?
伊織お・嬢・様。」 
伊織はあたしの言葉に顔面をひくつかせて油の切れた人形みたいにギギギギと音を立てるように後ろを振り返った。 
「す、すいません。」 
伊織の後ろに居るプロデューサーが申し訳無さそうに頭を下げてくる。うわー、それ今は逆効果だって・・・。 
「こんなのに頭下げんじゃないわよっ!」 
あたしの予想通り怒鳴られていた。そっちは放って置くことにして、あたしは振り向いて雪歩の様子を見てみた。 
「ぷっ・・・デコお嬢だって・・・。」 
私は思わず笑ってしまった。余りにプロデューサーが上手い事いうものだから。 
良し良し、こっちは問題なしと。 
「雪歩、座って待っててね。すぐ打ち合わせ片付けてくるから。」 
「は、はい。」 
プロデューサーが微笑んで言ってくれると、私も自然と笑顔で返事をしてしまう。 
「なーに、ニヤニヤしてんのよ。気持ち悪いわね・・・。」 
ビクッ 
私は突然横で声がして驚いてそちらへ向く。腕を組んで仁王立ちしている伊織ちゃんが立っていた。 
「まあ、アンタも泣き虫なだけじゃないのね。やれば出来んじゃない・・・。本番でドジ踏むんじゃないわよ。」 
「あ・・・。」 
伊織ちゃんはそれだけ言うと私の言葉も待たずにさっさと部屋から出て行ってしまった。
私・・・変わったのかな・・・。だとしたらプロデューサーのお陰かな。
そう思いながら打ち合わせをしているプロデューサーの背中を見ていた。  

「あの・・・真っ直ぐ戻らなくて良いんですか?」 
私は心配になってプロデューサーに聞いた。 
「大丈夫、大丈夫。それに、汗かいてるんだから綺麗にしてからで良いのよ。あたしもついでに借りちゃうけどね。」 
心配そうな雪歩にあたしは安心させるように言った。
打ち合わせが終った後、軽く食事してから戻る途中にある知り合いに頼んで、シャワールームを借りに来たって訳。 
時間も遅いし誰も居ないからってOK貰ったから貸切で、誰にも見つかる事もないし問題なしってね。 
「で、でも・・・。」 
「ほらほら、心配する時間が勿体無いよ。」 
そう言うと、プロデューサーは何の恥じらいもなくどんどん脱いでいく。 
胸もウエストもヒップも均整が取れていて、引き締まって・・・凄い・・・。
私の視線はプロデューサーの体に釘漬けになっていた。 
「あら?おーい、雪歩ぉー。」 
あたしは全く動かない雪歩を見て思わず視線の間に顔と手を入れて呼びかけた。 
「あっ・・・、す、すいません。」 
私は自分のしている事が恥ずかしくなって思わず俯いた。 
やれやれ、何で赤くなっちゃうんだか。 
「とりあえず、時間無いだろうから脱いじゃおう。」 
あたしは親切心で近付いていって雪歩の目の前まで来た。 
「えっ・・いやっ・・・あの・・・恥ずかしいんで・・・向こう向いてて貰えませんか?」 
「良いじゃない。女同士なんだし。」 
「あ、あうぅ・・・その・・・私・・・体型に自信が・・・無いんで・・・。」 
私は消え入りそうな声で言った。恥ずかしくて思わず自分から背を向けてしまう。 
あー、それを気にしてたんだ。安心できるか分からないけど言っちゃうかな・・・。 
「そんな事無いって。あたしなんか雪歩の年にはもっとペッタンコだったし、
真クンと同じでいっつも男と間違われてた位だからね。」 
「そ、そうなんですか?」 
私は恐る恐る、振り向いてプロデューサーの裸をまた見ていた。  

「私もプロデューサーみたいに綺麗にカッコ良くなれますか?」 
「それは雪歩の努力次第だよ。あたしは成れるって思ってるけどね。」 
「プロデューサー・・・。」 
私は凄くドキドキしていた。こんな感じは生まれて初めて・・・。プロデューサー・・・同性なのに・・・。 
「あ、あの・・・そのぉ・・・。」 
言っても引かれないかな・・・。変かな・・・。私は心臓がバックンバックンして顔が熱くなっていた。 
「ん?」 
あたしは雪歩の様子が変なのは分かったけど・・・どうしたんだろう? 
「プッ、プロデューサー・・・私・・・あの・・・その・・・好き・・・かも・・・しれない・・・んで・・・すぅ・・・・・・。」 
いっ、言っちゃった。 
「はいっ!?」 
あたしは流石に驚いて目をぱちくりして雪歩を見た。思わず熱があるんじゃないかと思って額に手を置く。 
「じょ、冗談なんかじゃないですぅっ!」 
私は恥ずかしかったけど、キッパリと言い切った。言わなくちゃならないって思った。 
「う〜ん。参ったねどうも・・・。」 
そりゃあ、こんなんだから女の子に告白されたりとか、そういう体験もして来たけど、
まさかここで雪歩にこういう事言われるとは・・・。あたしは困って額に当てていた手で頭を掻いた。 
「だ、駄目ですか・・・。そうですよね・・・。変・・・ですよね・・・。す、すいません・・・。」 
バカ・・・私のバカ・・・。そう思うと見る見る目頭が熱くなってくる。 
今までこんなに面倒見て来てくれてたのに、私の不用意な一言でプロデューサーに嫌な思いさせちゃってる・・・。 
どんどんと、視界が歪んで来てプロデューサーを見ていられなくなって俯くしかなくなる。 
「すいません・・・ひくっ・・・すいません・・・うぅっ・・・。」 
どうしたもんかねえ・・・。かといってここであたしがこの思いに答える訳には行かないし・・・。
あたしは流石に困って天を仰いだ。  

で、でも・・・駄目なら駄目で良い・・・思いは言ったんだし・・・。
私は自分の中で割り切りをつけてプロデューサーを再び見た。 
「ん?」 
あたしは視線を感じて雪歩を再び見下ろした。涙は止まったようだが何か言いたげな顔をしている。
瞳の置くには何か燃えるものが見える気がする。 
「あー、別に駄目とか嫌って訳じゃないよ。私も雪歩は好きだしね。でも、流石に不味いと思ってね。」 
我ながら苦しい言い逃れだ・・・。あたしの方が気不味くなって雪歩を正面から見ていられなくなり視線を逸らしてしまう。 
チュッ 
「!」 
あたしはいきなり不意を疲れた。唇に柔らかい感触が重なる。 
「私・・・嫌われても良いんです・・・今まで守って貰って・・・育てて貰って・・・嬉しくて・・・
でもそれだけじゃないって・・・気が付いたんです・・・。 
嫌だったら、明日から冷たくして下さい。放置して下さい。無視して下さい。
でも、今日は・・・今夜だけは私のわがまま聞いて下さい・・・。好・・・?」 
あたしは聞いていられなくなって、思わず雪歩の口に手を当てた。 
「本当に良いの?後悔しない?」 
「プロデューサーになら・・・何をされても・・・構いません・・・。」 
私は言った後、恥ずかしくなって思わず視線を逸らす。 
耳まで真っ赤になって言う雪歩の気持ちに、あたしの気持ちも固まった。 
「今夜、目一杯愛してあげる・・・。」 
口に当てていた手を顎に当てて言った。 
「あ・・・は、はぃんぅう・・・。」 
あたしは返事を仕切る前に雪歩の唇を塞いだ。望むのなら、私の出来る全てを雪歩に感じさせてあげる・・・。 
プッ、プロデューサーのキス・・・す、凄い・・・ボーっとして・・・気持ち・・・良い・・・。 
「んっ・・・うぅんっ・・・。」 
「んっ・・・はむぅ・・・んっ。」 
あたしは丹念にゆっくりと、雪歩の唇を味わうようにキスをする。一緒に手を下の方へ伸ばして着ている服に手を掛ける。
一枚、また一枚と脱がせていく。  

わ、私力が入らないよぉ。 
だらんとなっている雪歩の手を自分の首に掛けさせて更にねっとりとした濃厚なキスを続ける。 
上半身の前面が肌蹴ると、可愛いブラジャーが顔を出す。
視界の下でそれを見てから、ブラジャーの下に手を滑り込ませて胸の大きさを確かめるように
外側から内側に向かってゆっくりと揉みしだく。 
「ぷぁっ・・・。あっ・・・あぅっ・・・。」 
私は胸から背中を伝って頭まで響く電気ショックのような感覚に耐えられず、思わず仰け反って口が離れる。
そして、甘い声が出てしまう。プロデューサー・・・初めてなのに・・・私の体を知っているかのように・・・。 
「あっ・・・んっ・・・あぁ・・・んぅっ・・んっ。」 
あたしは一回逃げた雪歩の唇を再度塞いだ。
可愛い声を聞けないのは残念だけど、くぐもる声と、自然と荒くなってくる息を感じて興奮してくる。 
もう片方空いている手で、雪歩を抱き寄せる。そして、そのまま下へてをスライドさせてスカートを捲り上げる。 
私はもう、何も考えられなくなっていた。そのままどこかへ飛んで行ってしまいそうだった。 
スカートを捲り上げ切って、あたしは手を後ろから一気にショーツ下から直にお尻に差し込む。 
ビクンッ! 
雪歩は敏感に反応して腰を浮き上げて逃げる形になるけど、先に抱き寄せてるから、
下半身の前が私に押し付けられるだけで、それ以上は動けない。 
弄るようにもぞもぞとお尻から潜っていく手が、ついに蕾まで到達する。
興奮はしているが、流石にぬれていない感じだったので、優しく前後に指を動かす。 
「んうぅ・・・んんぅう・・・ふんぅ・・・。」 
胸だけでなくアソコからも気持ち良さが腰を通じて背中を駆け抜け一気に脳天にまでくる。 
とろけそうな口と、円を描くように時に激しく揉まれている胸、そして優しく弄られているアソコ・・・。 
もう本当に何が何だか分からなくなる位気持ち良い・・・。自分で触ってもこんな感じになった事は一度も無かった・・・・。  

プロデューサー・・・凄い・・・凄いよぉ・・・。 
じわっ 
あら、とうとう濡れてきたわね。
あたしは、指先に愛液を感じてそれを広げるようにゆっくり伸ばしてから、段々と前後させる指の速度を上げた。 
くちゅっ、くちゅっ、ぬちゅっ・・・ 
段々と下から卑猥な音が聞こえ始める。 
「んっ・・・んぷっぁ・・・あっ・・・も・・・もう・・・。」 
「いつでも良いわよ・・・。」 
プロデューサーの甘く優しい声が聞こえる・・・。私はもう、足に力が入らなくなって腰がガクガクし始める。
その動きが、アソコにあるプロデューサーの指と変に連動して不規則に動くと益々気持ち良くなってしまう。 
「あっ・・はっ・・・くあっ・・・ああっ・・・。」 
も、もう駄目ぇ・・・。 
おまけよ・・・。あたしは中指でクリトリスのある場所を下から押し上げた。 
「あっ・・・ああぁぁぁーーーー!!!!」 
雪歩は叫ぶように喘いで、下から突き上げられたかのように爪先立ちになって何回か全身が痙攣した。 
「おっと。」 
目がとろんとして崩れ落ちそうになる雪歩をあたしは抱きとめる。 
「はぁ・・・はぁ・・・す・・・すごひぃ・・・。」 
雪歩はとろんとしたまま、口から少しよだれを流しながら荒く息をしていた。 
「雪歩・・・気持ち良かったのね。派手にイッちゃって・・・。」 
あたしは屈んで雪歩にお尻をつかせてから、片手だけで体を支える。そして、空いた手で雪歩の頭を優しく撫でた。 
「まだまだ夜は長いわよ。」 
「は・・・はひぃ・・・。」 
私はプロデューサーの笑顔に何とか返事をした。
そして、これから起こるであろう事に、はしたなくもドキドキしながら期待していた。  


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